爪木崎は下田市にある岬です。伊豆半島の先端付近にある須崎半島のさらに最東端に位置しています。冬でも温暖な気候のため、野生の水仙の群生地として名高い場所です。その他にも、柱状節理や日の出など見どころがたくさんあります。
300万本の
野水仙が咲く岬
爪木崎は前述したように、野生の水仙の群生地として名高い場所です。水仙というと園芸用の植物というイメージがありますが、もともとは暖かい地方の海岸沿いに自生していました。爪木崎に群生している水仙の数は約300万本で、国内でも最大級です。毎年1月になると白い花が満開になり、青い海とのコントラストが楽しめます。
水仙と同時期に見ごろを迎える花がアロエです。アロエの花は鮮やかな赤い色をしています。2種類の花が咲き乱れる様子はまるで一幅の絵画のようです。
海底火山の痕跡
柱状節理
爪木崎の西側の海岸では、俵磯と呼ばれる柱上の石が積み重なったような岩を見ることができます。この柱のような石が柱状節理(ちゅうじょうせつり)です。マグマや溶岩が冷えて固まる際に体積が縮み、このような形の石になります。
柱状節理は海底火山の活動の跡です。爪木崎の柱状節理(ちゅうじょうせつり)は、海底火山の噴火でたまった地層にマグマが入り込んでできたもの。伊豆半島が本州に衝突した際に隆起してこの場所に姿を現しました。自然の力強さを感じられる光景です。
岬の先端から
日の出を望む
爪木崎は水平線から日の出が望めます。伊豆半島にはいくつも日の出のビュースポットがありますが、爪木崎はその中でも特に有名です。毎年元旦には、初日の出を見ようとたくさんの方が訪れて混雑します。ゆっくりと日の出を見たい方は、お正月を避けて訪れるのがおすすめです。水仙が見ごろの時期は、朝日に輝く純白の花も見ることができます。
爪木崎のシンボル
白亜の灯台
爪木崎の先端には爪木崎灯台という白亜の灯台が立っています。爪木崎のシンボル的な存在で、記念撮影のスポットとしても人気です。晴れた日には青空と紺碧の海、白亜の灯台の美しいコントラストが見られます。灯台までは遊歩道が整備されていますので、太平洋とそこに浮かぶ伊豆七島を見ながら周囲を散策するのもおすすめです。
爪木崎
アクセス情報
住所:静岡県下田市須崎
駐車場:あり
交通案内:伊豆急行下田駅より爪木崎行きバス乗車、爪木崎で下車すぐ