富士山本宮浅間大社
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富士山本宮浅間大社
境内の桜がとても美しい
浅間大社の総本社

静岡県富士宮市にある富士山本宮浅間大社は、全国にある浅間神社の総本社です。噴火を繰り返していた富士山を鎮めるために建立されたといわれる神社で、2013年(平成23年)には富士山と共に世界遺産に登録されました。境内には、祀神の木花之佐久夜毘売命(このはなさくやひめのみこと)を象徴する桜がたくさん植えられ、春には桜の名所として賑わいます。

この記事では、富士山本宮浅間大社の魅力や見どころ・アクセス方法・拝観料などをまとめてご紹介しましょう。

富士山本宮浅間大社
のご利益

富士山本宮浅間大社には木花之佐久夜毘売命(このはなさくやひめのみこと)という女神が祀られています。この項では、女神が祀られた神社のご利益についてご紹介しましょう。

  • 安産
  • 縁結び
  • 家庭円満
  • 火災防止

富士山本宮浅間大社
の歴史

富士山本宮浅間大社の起源は、富士山の噴火を鎮めるための遥拝所(ようはいじょ)であった山宮浅間神社です。

806年、平城天皇の命令を受けた坂上田村麻呂(さかのうえのたむらまろ)は、山宮浅間神社の神様を移して壮麗な社殿を建てました。これが、富士山本宮浅間大社の始まりです。当時の名称は浅間大社でした。神様が移された後も、山宮浅間神社は現在も社殿のない神社としてそのまま残されます。明治時代までは二つの神社を神様が行き来する神事が行われていました。

平安時代から江戸時代にかけて、神社は朝廷をはじめとする多くの権力者達から信仰を集めるようになります。中でも、源頼朝や武田信玄・・徳川家康などが有名です。

江戸時代になると富士山を崇拝する民間信仰が現れ、庶民の信仰も篤くなります。信仰としての富士登山も盛んになり、参拝客も増えました。

明治時代には官幣大社(かんぺいたいしゃ)へと社格が昇格し、富士山本宮浅間神社が正式名称となります。1982年、全国にある浅間神社の総本宮としてふさわしい名称にするため、現在の富士山本宮浅間大社へと改名しました。

富士山本宮浅間大社
その魅力

富士山本宮浅間大社は昔から多くの人々が信仰してきた神社です。ここでは、富士山本宮浅間大社 の魅力をご紹介しましょう。

境内を彩る美しい桜

桜(富士山本宮浅間大社)

境内の桜

神社の境内にはたくさんの桜が植えられています。桜は、祀神である木花之佐久夜毘売命(このはなさくやひめのみこと)を象徴する花で、武田信玄も枝垂桜を寄進しました。毎年3月下旬から4月上旬になると境内は桜で彩られ、4月1日には桜花祭(おうかさい)が行われます。

境内を流れる美しい清水

神社の境内には、富士山から流れ出る清水が湧水となって湧き出しています。冷たく清らかな水は神田川の源です。神社で販売されているペットボトルを購入すれば、清水を持ち帰ることができます。

境内の豊かな自然

神社の境内は桜をはじめ樹木が豊富です。春から秋にかけては新緑や紅葉が楽しめる他、ちょっとした森林浴気分も味わえます。富士山から流れる良い気がたまる場所といわれ、パワースポットとしても人気です。

富士山本宮浅間大社 
の見どころ

富士山本宮浅間大社は、広い境内に見どころがたくさんあります。この項では、その中でも観光客に人気の場所をご紹介しましょう。

楼門前にある鏡池

鏡池は楼門前にある池で、眼鏡池という別名があります。中央にかかる輪橋は、大正天皇の御即位記念として石造りになりました。

桜の馬場

馬場の桜(富士山本宮浅間大社)

馬場の桜

桜の馬場は流鏑馬神事(やぶさめしんじ)と呼ばれる神事を行う場所です。ここにはご神木の桜が植えられており、春になると桜を目当てに多くの観光客が訪れます。

神事に使われた鉾立石

鉾立石(富士山本宮浅間大社)

楼門前の鉾立石

鉾立石は山宮浅間神社との間で神様が行き来する神事に使われた石です。神様は鉾を依り代にして神社を行き来し、石はその鉾を立てておくのに使われました。

かつては、神様が移動する道沿いに鉾立石がたくさんありましたが、明治時代に神事が廃止されてからは、取り除かれています。現在は神社の境内に残っているだけです。

立派な楼門

楼門(富士山本宮浅間大社)

楼門

富士山本宮浅間大社の楼門は、半2階入母屋造の立派なもので正面と左右に扉がついています。楼門の左右に安置されているのは随身(高貴な人を守る武官)の像で、江戸時代に造られました。中央の扁額は聖護院入道盈仁親王(しょうごいんにゅうどうえいにんしんのう)の筆によるものです。

拝殿・幣殿

拝殿(富士山本宮浅間大社)

拝殿

拝殿・幣殿は徳川家康が寄進したもので、全体が鮮やかな丹塗りで檜皮葺の屋根を持ちます。徳川家康寄進による寺社仏閣の建物は極彩色に塗られていることが多いですが、大社の拝殿では虹梁(こうりょう)や蟇股(かえるまた)など一部が色鮮やかに着色されているだけです。

幣殿は、本殿と拝殿をつなぐ作合という部分で元は石畳でしたが、現在は床に改められています。

拝殿は床が幣殿より2段高くなっており、正面が入母屋造・背面が切妻造という凝った造りです。正面に扉があり、蔀戸(しきみど)によって左右に区切られています。

重要文化財指定の本殿

本殿(富士山本宮浅間大社)

本殿

富士山本宮浅間大社の本殿は、浅間造りと呼ばれる二重の楼閣造をしています。他の神社では見ることのできない特殊なものです。1階は宝殿造り・2階は流れ造りで、屋根は1階・2階とも檜皮葺になっています。戦前より特別保護建造物に指定されており、現在は重要文化財です。

湧玉池(水屋神社)

湧玉池(富士山本宮浅間大社)

湧玉池

湧玉池は、富士山の雪解け水が何層にもなった溶岩の間を通り湧き出でている池です。1年を通じて水温が一定に保たれており、ご神水として汲むこともできます。特別天然記念物にも指定されている池です。

水屋神社(富士山本宮浅間大社)

水屋神社

湧出する水源の岩上には水屋神社が鎮座しています。古来はこの霊水で身を清めてから富士登山をする風習がありました。

富士山山頂に位置する奥宮

奥宮(富士山本宮浅間大社)

富士山頂にある奥宮

富士山本宮浅間大社は富士山8合目以降も境内としており、山頂には奥宮が鎮座しています。7・8月の開山期には神職が奉仕して登山者の安全などを祈願する他、お札やお守り・御朱印の授受なども行われ、さまざまな役割を担っている社殿です。

富士山本宮浅間大社
アクセス情報

住所:静岡県富士宮市宮町1-1
電話番号: 0544-27-2002
拝観料:境内自由
駐車場:あり
交通案内:JR富士宮駅より徒歩10分

富士山本宮浅間大社

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