宇治上神社
?評価について

京都 宇治上神社
世界遺産にも登録された
現存最古の神社建築

京都府宇治市にある宇治上神社は、現存最古の本殿を持つ神社です。世界遺産に登録されていますが、境内はそれほど広くなく、世界一狭い世界遺産と呼ばれています。宇治川を挟んだ対岸には同じく世界遺産に登録された平等院があり、併せて訪れる方も少なくありません。

この記事では、宇治上神社の魅力や見どころ・アクセス方法・拝観時間などをご紹介します。

宇治上神社の
ご利益

宇治上神社には、実在した天皇や皇族が3人祀られています。ここでは、そんな神社のご利益をご紹介しましょう。

  • 満願成就(願ったことが叶う)
  • 学業成就
  • 必勝合格

皇族を祀る
神社の歴史

境内(宇治上神社)

境内

宇治上神社の起源は、現在のところはっきりとは分かっていません。一説では、平等院の鎮守社(守り神)であったといわれています。隣接する宇治神社とは二対一体の神社で、菟道稚郎子(うじのわきいらつこ)という男性皇族が共通の祀神です。宇治上神社はこの神様の他に、父である応神天皇と兄の仁徳天皇も祀神としています。

元々この地には菟道稚郎子の宮があったといわれ、宮の守り神であったという説も有力です。現在の社殿は1060年に建立されたことが分かっており、これは現存している最古の神社建築になります。

明治時代までは宇治離宮明神(うじりきゅうみょうじん)と呼ばれ、宇治神社と同一の存在でしたが、明治時代にそれぞれ別の神社になりました。現在では、世界一小さい世界遺産として知られ、平等院と共に参拝する方がたくさんいます。

歴史ある
神社の魅力

宇治上神社は、起源が分からないほど長い歴史を持つ神社です。ここでは、そんな神社の魅力をご紹介しましょう。

神さびた境内

境内(宇治上神社)

境内

宇治上神社は長い歴史を持つ風格がある神社ですが、平等院などの観光スポットに比べて訪れる人は少なく、落ち着いた雰囲気を保ち続けています。境内はこぢんまりとしていますが、掃除が行き届いており清潔な美しさを感じさせる場所です。周囲には緑も多く、境内を見学しているうちに落ち着いて心穏やかになることができます。

美しい紅葉を楽しむ

京都には紅葉の名所がたくさんありますが、宇治上神社境内の紅葉も他の紅葉スポットに勝るとも劣りません。穴場的スポットなので、見頃を迎えても平日ならば観光客でごったがえすこともなくひっそりとしています。ゆっくりと紅葉を愛でたい方にもおすすめの場所です。

宇治上神社境内の
見どころ

宇治上神社の境内は決して広くはありませんが、本殿をはじめいくつかの見どころがあります。ここでは、その中でも必見の場所をご紹介しましょう。

国宝に指定されている拝殿

拝殿(宇治上神社)

拝殿

宇治上神社の拝殿は鎌倉時代に建立されたもので、国宝に指定されています。拝殿ではありますが、鎌倉時代の住宅建築を推し量ることができ、歴史的な価値が非常に高い建物です。

切妻造りに檜皮葺の屋根を持ち、中でも縋破風(すがるはふ)と呼ばれる手法を使った屋根の形は独特で印象に残ります。拝殿前に盛られている砂は清めの砂とよばれ、1年ごとに氏子たちによって新しく奉納されるものです。

現存最古の神社建築 本殿

本殿(宇治上神社)

本殿

宇治上神社の本殿は平安時代後期に造られた建築物で、国宝の一つです。檜皮葺屋根を持つ建物の中に一間社流造(いっけんしゃながれづくり)の内殿3棟が左右に並ぶ独特の造りで、1棟に一柱の神様が祀られています。内殿を覆う覆屋(おおいや)という建物の格子障壁越しに参拝を行う形となっており、内殿には入ることはできません。

宇治七名水の一つ桐原水

桐原水(宇治上神社)

桐原水

桐原水の桐原は、この辺りの古い地名です。かつて宇治には、宇治七名水と呼ばれる7つの湧き水がありました。桐原水は、その中で現存している唯一のものです。神社では手水(ちょうず)として使われており、汲んで帰ることもできます。ただし、湧き水をそのまま飲用することはできません。飲む場合は煮沸する必要があります。

藤原一族の守護神春日社(摂社)

春日社(宇治上神社)

春日社

春日社は宇治上神社の摂社です。社殿は鎌倉時代に造られたもので、国の重要文化財に指定されています。藤原一族の守護神といわれており、一族の繁栄を願って造営されました。

宇治上神社
アクセス情報

住所:京都府宇治市宇治山田59
電話番号:0774-21-4634   
拝観時間:9~16時30分
駐車場:付近のパーキングを利用
交通案内:京阪電車宇治線宇治駅下車、徒歩8分

宇治上神社

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