天寧寺

京都 天寧寺
皇室ゆかりの仏像を祀る
額縁門で有名な寺院

天寧寺(てんねいじ)は、京都市北区にある曹洞宗の寺院です。元々は会津(福島県)にありましたが、安土桃山時代の末期に現在地へ移されました。皇室の念持仏(私的に持ち歩き拝んでいた仏像)が祀られており、江戸時代の茶人として有名な金森宗和(かなもりそうわ)らの墓があります。山門から臨める比叡山の美しさでも有名です。現在、本堂は見ることができませんが、庭は無料で見学できます。

この記事では、天寧寺の見どころや魅力をご紹介しましょう。

戦国末期から続く
天寧寺の歴史

天寧寺は、曹洞宗の開祖である道元禅師(どうげんぜんじ)が洛中に建立し、その後福島県の会津城下に再建されたと伝えられています。現在の場所へ移転したのは戦国時代末期である天正年間のことです。この移転には、上杉家の家老であった直江兼次(なおえかねつぐ)が尽力したといわれています。

1788年に天明の大火によって一度伽藍が焼失しますが、その後再建されました。現在、境内には、江戸時代の茶人として有名な金森宗和(かなもりそうわ)や、剣道示現流の開祖といわれる善吉和尚の墓があります。

こぢんまりとした
天寧寺の魅力

天寧寺は、山門から臨める比叡山の姿が絵に描いたように美しいとして評判の寺院です。境内はこぢんまりとしており、庭には複数の見どころがあります。この項では、そんな寺院の魅力や見どころをご紹介しましょう。

山門(額縁門)から臨む景色

山門(天寧寺)

比叡山が覗く山門(額縁門)

天寧寺の山門前に立って境内を見ると、まっすぐに伸びる参道の向こうに比叡山が臨めます。その景色が一幅の絵のように見えることから、この山門は額縁門と呼ばれ、比叡山の絶景スポットとしても人気です。夏の深緑や秋の紅葉に包まれた比叡山は特に美しく、観光途中にこの景色だけを臨みに立ち寄る方もいます。

境内の自然

枝垂桜(天寧寺)

境内の枝垂桜

天寧寺の境内には、京都市の天然記念物に指定されているカヤの木があります。このカヤには数々の落雷による傷や天明の大火による焼け跡が残っており、いわば歴史の証人です。この他、境内には見事な枝垂桜があり、春には美しい花が楽しめます。

天寧寺
アクセス情報

住所:京都府京都市北区寺町通鞍馬口下る天寧寺門前町301
電話番号:075-231-5627
拝観時間(庭のみ):7~17時
駐車場:あり
交通案内:地下鉄烏丸線鞍馬口より徒歩5分

天寧寺

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