猿沢池
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奈良 猿沢池
池越しの景色が美しい
南都八景の一つ

猿沢池(さるさわのいけ)は奈良公園の中にある周径360mほどの大きな池です。池越しに興福寺五重塔を臨む写真がガイドブックなどによく掲載されており、奈良公園の中でも特に知名度があります。周囲にはお土産物屋がたくさんあり、いつでも賑やかです。毎年旧暦8月15日に行われる采女祭(うねめまつり)では、雅楽を演奏する人々が乗りこんだ管弦船という船が浮かび、華やかな王朝絵巻の再現が楽しめます。

この記事では、猿沢池の魅力や歴史などをご紹介しましょう。

01. 元は興福寺の境内
猿沢池の歴史

興福寺(猿沢池)

猿沢池から興福寺の五重塔を望む

猿沢池(さるさわのいけ)は749年、興福寺が放生会(ほうじょうえ)を行うために造られた人工の池です。放生会とは、捕らえた生物を野に放つ仏教の儀式で、現在でも色々な場所で行われています。

猿沢池は龍神が住むという伝説が残っており、謡曲『春日龍神』や芥川龍之介の小説『龍』はこの伝説をもとに創られたものです。また、池の水は、「決して濁らず、かといって澄み切ることもない」といわれており、1959年(昭和34年)にアカウキクサという水草が大量発生して池の水が赤く染まったことが大きな話題となりました。

現在、猿沢池は県が管理しており、周辺は猿沢池園地として整備されています。観光客だけでなく地元民の憩いの場にもなっており、いつでも賑やかです。

02. 散策に最適
猿沢池の魅力

猿沢池は興福寺や東大寺にも近く、散策には最適な場所です。この項では、そんな猿沢池の魅力や見どころをご紹介しましょう。

池周辺の景観

秋(猿沢池)

秋の猿沢池

猿沢池からは、興福寺五重塔をはじめ、古都ならではの風景が臨めます。特に桜や紅葉の時期は写真撮影をする大勢のカメラマンで賑わい、絶好の写真撮影スポットとして人気です。

池の周囲には柳が植えられており、柳の木と歴史ある建造物の組み合わせも楽しめます。猿沢池に月が映り込んだ風景は南都八景の一つに数えられており、満月の夜に池を訪れてみるのもおすすめです。

池に生息する生物

亀(猿沢池)

池の生息する亀

猿沢池は生き物を放つために造られたため、現在でもたくさんの生物が生息しています。特にカメの数は多く、天気の良い日に倒木で日向ぼっこする姿が観光客に人気です。この他、金魚やコイもたくさん生息しており、猿沢池は水の量より魚の量が多いともいわれています。

采女祭

猿沢池の畔には、池を背にして采女神社(うねめじんじゃ)が建っています。この神社に祀られているのは、帝(みかど)の寵愛が薄れたことを嘆き悲しんで池に身を投げた采女(天皇に仕える女性の官職)です。祀られている采女が池を見たくないと思ったため、池の方を向いて建っていた建物が一夜にして社殿が池に背を向けてしまったという伝説が残っています。

毎年、旧暦の8月15日(新暦9月15日)に開催される采女祭は、神社の例大祭です。花扇を社殿に奉納する花扇行列や管絃船の儀などが行われ、華やかな王朝絵巻が再現されます。天気が良い日には池に浮かぶ管弦船と満月の組み合わせを楽しむことができ、毎年大勢の見物客でにぎわう人気行事です。

03. 猿沢池
アクセス情報

住所:奈良県奈良市登大路町
入場料:無料
駐車場:周辺のコインパーキングを利用
交通案内:近鉄、JR奈良駅より徒歩10分~15分

猿沢池

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