滝口寺
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京都 滝口寺
平家物語の悲恋伝説が残る
風情ある寺院

滝口寺は嵯峨野にある浄土宗の寺院です。近くにある祇王寺二尊院ほど知名度は高くありませんが、こじんまりとした野趣あふれる庭は美しく、古民家のような茅葺屋根の本堂も風情があります。この寺院には平家物語の悲恋伝説が残されていて、それにまつわる品々も見学可能です。

今回は、滝口寺の魅力や見どころをご紹介しましょう。

01. 悲恋伝説が残る
滝口寺の歴史

門(滝口寺)

質素な滝口寺の門

滝口寺は浄土宗の開祖法然の弟子、良鎮(りょうちん)上人が創建した寺院です。創建当時の名を三宝寺といい、往生院の子院(本寺に属する寺院)でした。

三宝寺には、平家物語の悲恋伝説が伝わっています。平重盛の家来、斉藤時頼(さいとうときより)は清盛主催の花見の席で建礼門院徳子(けんれいもんいんとくこ)の侍女の横笛に恋をしました。時頼は彼女に文を送りますが、父親に叱責を受けて出家してしまいます。時頼を慕っていた横笛は時頼を訪ねますが、彼は「自分はすでに出家した身なので会うことはできない」と彼女を追い返してしまいました。滝口と名前を変えた時頼は横笛への想いを断ち切るために高野山へ入り、横笛もまた出家してしまいます。その後の横笛については諸説あり、はっきりとはわかりません。時頼は修行一筋の人生を送り高野の聖と呼ばれるようになりました。

この伝説に基づき、三宝寺は別名、滝口寺とも呼ばれていたと伝えられています。三宝寺は明治時代に廃絶してしまいましたが、昭和の初期に正式に滝口寺として再興されました。

02. 風情ある
寺院の見どころ

滝口寺は知名度こそ低いものの、風情があるすてきな寺院です。ここでは、その魅力と見どころをご紹介しましょう。

悲恋伝説にまつわる品々を見る

滝口入道と横笛の木像が安置されている本堂(滝口寺)

滝口入道と横笛の木像が安置されている本堂

寺院の庭には、滝口入道(斎藤時頼)に会えなかった横笛が小指を切って血で石にしたためたという和歌を刻んだ歌碑が立っています。伝説では2人は結ばれることはありませんでした。でも、本堂の中では2人の木像が並んで安置されています。

庭や本堂を観賞する

本堂から庭を望む(滝口寺)

本堂から庭を望む

滝口寺の庭には樹木が多く、森の中にいるような気分になります。茅葺屋根の本堂は古民家のようで、軒先に座ってくつろぎたくなるような風情です。

祇王寺や二尊院に比べると訪れる人こそ少ないものの、美しさは引けを取りません。紅葉の時期になると茅葺屋根の本堂と紅葉のコントラストが楽しめます。本堂から臨む庭の紅葉も見事です。

史跡を観賞する

新田義貞の首塚(滝口寺)

新田義貞の首塚

寺院の敷地内には新田義貞(にったよしさだ)の首塚やその妻の供養塔、平家一門の供養塔があります。新田義貞は南北朝時代の武士で後醍醐天皇に仕え、足利尊氏と対決しました。足利尊氏に敗れて討ち死にをした新田義貞の首は京都の河原にさらされます。それを妻の勾当内侍(こうとうのないし)がひそかに盗み出し、この寺に葬りました。

滝口入道と平家一門の供養塔(滝口寺)

滝口入道と平家一門の供養塔

滝口入道は平家が滅びる前に出家し、平家滅亡後は仕えていた平重盛の子どもの平維盛(たいらのこれもり)を高野山で出家させます。維盛はその後、熊野で入水をしました。供養塔は維盛をはじめとする平家一門と滝口入道の慰霊のために建てられたものです。

03. 滝口寺
アクセス情報

住所:京都府京都市右京区嵯峨亀山町10-4
電話番号:075-871-3929
拝観時間:9~17時
休日:なし
拝観料:大人300円 中高生200円 子ども50円
駐車場:なし
交通案内:JR嵯峨嵐山駅から嵐山大覚寺行きバス乗車、天竜寺前下車すぐ

滝口寺

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