妙蓮寺
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京都 妙蓮寺
秋に咲く御会式桜で有名な
日蓮宗大本山

上京区西陣に位置する妙蓮寺は、鎌倉時代に建立された日蓮宗の総本山です。日蓮の孫弟子に当たる日像(にちぞう)が建立し、現在の場所に落ち着くまでに何度も移転を繰り返したといわれています。見事な石庭や秋から春にかけて咲き続ける御会式桜があることでも有名で、毎年多くの人が訪れる人気の観光スポットです。

この記事では、妙蓮寺の魅力や見どころ・アクセス方法・拝観料など、妙蓮寺に訪れるなら押さえておきたい情報をまとめてご紹介します。

01. 移転を繰り返した
妙蓮寺の歴史

境内(妙蓮寺)

花が絶えることない境内

妙蓮寺は1294年、日蓮宗の開祖である日蓮上人の孫弟子にあたる日像(にちぞう)が開基した寺院です。日像は、日蓮の高弟である日朗(にちろう)に師事し、日蓮の遺言に従って京都で布教活動に努めていました。

この布教活動によって柳屋仲興(やなぎやなかおき)という裕福な上人が日像に深く帰依し、屋敷の敷地内に法華堂が建立されます。これが、妙蓮寺の始まりです。寺院はその後荒廃しますが、室町時代に四条大宮に再興されます。この時から、現在の妙蓮寺を名乗るようになりました。

その後、妙蓮寺はたびたび戦火にあい、堺・京都市上京区などに移転を繰り返した後、豊臣秀吉の命によって現在の地に落ちつきます。江戸時代には天明の大火によって伽藍が焼失しますが、翌年には再興されました。

明治になって廃仏毀釈では妙蓮寺はそれほど影響を受けていません。塔頭寺院8院を残したまま、日蓮宗大本山として現在に至ります。

02. 日蓮宗大本山
妙蓮寺の魅力

日蓮宗の大本山である妙連寺は、1年を通じてたくさんの参拝客が訪れます。この項では、そんな寺院の魅力をご紹介しましょう。

四季折々の花が楽しめる妙蓮寺

ソメイヨシノ(妙蓮寺)

境内に咲くソメイヨシノ

妙連寺の境内には、四季を通じて様々な花が楽しめます。最も有名なのが御会式桜(おしきえさくら)と呼ばれる桜です。この桜は、蓮如上人が入滅した10月13日前後に開花を始め、お釈迦様の誕生日である4月8日頃に満開を迎えます。中心部が濃い赤色で、花びらの端にいくほど白くなる花が特徴です。満開になると木全体が桃色に染まったように見えます。

より約1ヶ月遅れて開花するのが、石庭のツバキです。妙蓮寺椿(ツバキ)の名を持つこの花は、徳川家康がその美しさを褒めたという伝説が残っています。11月から翌年3月まで咲き続け、冬の間中楽しめるのも魅力です。

やツバキの見頃が終わった頃にはツツジが開花し、真夏になると芙蓉の花が境内を彩ります。

重要文化財を寺宝に持つ妙蓮寺

妙蓮寺には長谷川等伯一派の筆による襖絵の他、本阿弥光悦(ほんあみこうえつ)が書写した『立正安国論』と『始聞仏乗義』が所蔵されています。本阿弥光悦は、江戸時代に書家や陶芸家として活躍し、寛永の三筆の一人にも数えられている人物です。

妙連寺に伝わるこの書は書写した時期も明らかになっており、本阿弥光悦の筆跡を今に伝える遺物として重要文化財に指定されています。年に一度だけ特別公開されるので、その時期に合わせて寺院を訪れるのもおすすめです。

03. 歴史ある
妙蓮寺の見どころ

妙連寺は移転と荒廃、そして復興を繰り返しながら千年近く存続し続けた寺院です。この項では、そんな寺院の見どころをご紹介します。

芙蓉に囲まれた山門

山門(妙蓮寺)

山門

妙連寺の山門は、両脇に小門がついている両袖番所付きの格式高い薬医門です。歴史の風格を感じさせるどっしりとした姿は、遠くからでも良く目立ちます。1788年にそれまでの山門が焼失してしまい、現在の山門は1888年に御所から拝領したものです。

高さは8mあり、薬医門としてはかなり大きなものになります。門前には芙蓉の花が植えられており、8月になるとあでやかな花と門の組み合わせが見事です。

江戸時代に造られた鐘楼

鐘楼(妙蓮寺)

鐘楼

妙連寺の鐘楼は、東福寺仁和寺・大徳寺にも見られる袴腰鐘楼です。通常の鐘楼は柱と屋根だけですが、袴腰鐘楼は板で覆われた下部の上に楼閣を造り、その中に梵鐘を納めています。そのため、外からは梵鐘の姿を見ることができません。楼閣の株が袴の腰部分のように折れて見えることから、袴腰造りの名が付けられています。

妙連寺の鐘楼は文化財指定ではありませんが、江戸時代初期から残る数少ない袴腰鐘楼として歴史的価値の高い建物です。

真夏に見頃を迎える芙蓉

酔芙蓉(妙蓮寺)

酔芙蓉

妙蓮寺の境内には芙蓉や酔芙蓉が多く植えられており、真夏になると大輪の花が咲き乱れます。酔芙蓉は白い花がだんだんと赤みを帯びて散る特徴を持つ花です。境内にはたくさんの種類の芙蓉がありますので、花を見比べて楽しむこともできます。

半年間さき続ける御会式桜

御会式桜(妙蓮寺)

御会式桜

御会式桜(おえしきざくら)は、秋に開花して4月上旬に満開を迎える珍しい桜です。開花している時期が長いので、冬中楽しむことができます。

冬の京都はオフシーズンにあたり、1年で1番空いている時期です。そのため、境内に訪れる人も少なく、ゆっくりと花を眺めることができます。

家康が讃えた妙蓮寺椿

妙蓮寺椿(みょうれんじつばき)は開花時期が長く、古くから茶花として愛用されてきました。家康が讃えたという逸話も伝わっているので、江戸時代初期にはすでに名木として名高かったと考えられます。

長らく塔頭寺院の一つである玉龍院で育てられてきましたが、残念ながら1962年(昭和32年)の火災によって焼失してしまいました。現在の妙蓮寺椿は、1981年(昭和56年)に日蓮大聖人第七百御遠忌を記念して植樹された二代目です。今でも10月から翌年3月まで長い期間花を咲かせ、多くの方々に愛でられています。

十六羅漢石庭の魅力

十六羅漢石庭(妙蓮寺)

十六羅漢石庭

十六羅漢石庭(じゅうろくらかんせきてい)は、玉淵坊日首(ぎょえんぼうにっしゅ)によって作庭された庭です。日首は桂離宮の造営を指図したとも伝わる作庭の名手でした。

庭中央にある青石は、豊臣秀吉によって伏見城から移された名石です。長らく火災による損傷が激しいままでしたが、近年ようやく復元されて往年の美しさを取り戻しました。

石庭は、青石を仏陀に見たてて真理に呼応する地涌の菩薩(羅漢の別名)を表わしたものです。日蓮宗の寺院に禅宗様式の石庭が造られているのは珍しく、これについては「久遠実成(くおんじつじょう)の法華思想を表現するために石庭を作ったのではないか」といわれています。

遺髪が納まる赤穂浪士の墓

妙蓮寺の墓地には赤穂浪士の墓があり、遺髪が納められています。以前の墓石は老朽化が進んだため、近年に新しい墓石に建て替えられました。

線香を立てる器の四方には、歌舞伎各家の銘が刻まれています。これは、かつて京都の歌舞伎座で忠臣蔵が演じられるとき、歌舞伎役者が墓前に参拝した名残です。

04. 妙蓮寺
アクセス情報

住所:京都府京都市上京区寺之内通大宮東入妙蓮寺前町875
電話番号:075-451-3527
拝観時間:10~16時
拝観休止日:水曜日
拝観料:石庭・方丈 500円/宝物拝観 300円(要予約)
駐車場:なし
交通案内:JR京都駅より二条城・金閣寺駅バス乗車堀川寺之内下車、徒歩3分
公式サイトhttp://myorenji.or.jp

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