六角堂
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京都 六角堂(頂法寺)
六角形の本堂が印象的な
聖徳太子ゆかりの寺院

六角堂(頂法寺)は四条と三条の中間地点、烏丸通沿いにある聖徳太子ゆかりの寺院です。正式名称は頂法寺ですが、本堂が六角形をしていることから六角堂の名で親しまれています。華道家元池坊が住職を務める寺院で、生け花発祥の地としても有名です。日本最古の巡礼コースである西国三十三所観音巡礼の十八番目にあたる場所でもあり、昔から巡礼者がたくさん訪れていました。

この記事では、六角堂の魅力や見どころなどをご紹介します。

01. 聖徳太子創建
六角堂の歴史

境内(六角堂)

境内の枝垂桜

六角堂(頂法寺)は、587年に聖徳太子によって建立された寺院です。聖徳太子は熱心な仏教徒であり、淡路島に流れ着いた如意輪観音像(にょいりんかんのんぞう)を念持仏(私的に祈りをささげる仏像)として持ち歩いていたと伝えられています。

聖徳太子が四天王寺を建立するために京都盆地を訪れた際、現在寺院が建っている場所で沐浴を行いました。聖徳太子が沐浴を終えて木の枝にかけた観音像を取ろうとすると、仏像は貼り付いたように動かなかくなり、「この地にとどまって人々を救う」と太子に告げたといいます。これに従って聖徳太子は仏堂を作って観音像を祀りました。これが六角堂の始まりです。

鎌倉時代になると浄土真宗の開祖、親鸞(しんらん)が六角堂に百日籠る修行を行いました。親鸞は修行中に聖徳太子の夢を見て、浄土宗の開祖である法然に帰依したと伝えられています。

室町時代以降になると六角堂は町の人々の寄り合いなどに使われるなどして、公民館に近い役割も担うようになりました。江戸時代になると観音霊場の場として庶民の信仰を集め、参拝客目当ての門前町が形成されます。

明治時代以降も六角堂は人々の信仰を集め続け、町の自治組織においては中核であり続けました。今でも地元の人々からは六角さんとして親しまれています。

02. 歴史ある
六角堂の魅力

六角堂は千年以上この地にあって、人々の信仰を集め続けてきました。この項では、そんな寺院の魅力をご紹介しましょう。

生け花関連の行事

六角堂は生け花発祥の地として知られています。現在、生け花には様々な流派があり、中でも六角堂の住職が家元を務める池坊は、最も歴史の古い最大の流派です。六角堂では、本尊の如意輪観音像に花を供えることが修行の一つとされてきました。室町時代中期、六角堂で修業をしていた池坊専慶(いけのぼうせんけい)の立花が評判となり、専慶は後に立花の理論と技術を体系立てます。これが生け花の始まりです。

六角堂では、1年を通じて生け花関連の行事が行われています。華道展が年に3回開かれる他、毎年11月中旬には花供養や花行列も開かれるので、それに合わせて参拝するのもおすすめです。

六角堂のすぐ近くには池坊会館があり、その3階がいけばな資料館になっています。普段は見学に予約が必要ですが、春と秋の華道展期間中は予約なしに見学できるので華道展と併せて見学してもいいですね。

お守りなどの授与品

六角堂は、お守りや御朱印などの授与品が豊富で、御朱印だけで4種類もあります。この他、ハトの形をしたおみくじや銀杏(ぎんなん)を使ったお守りなどもがあり、お土産にもおすすめです。お茶所で食べることができるへそ石餅も販売されています。

03. 都会のオアシス
六角堂の見どころ

六角堂は京都のオフィス街の真ん中にありながら、静かで落ち着いた雰囲気が漂う寺院です。この項では、そんな寺院の見どころをご紹介します。

六角堂(本堂)

本堂(六角堂)

本堂(六角堂)の屋根

六角堂という通名の由来となった本堂は、眼・耳・鼻・舌・身・意の6つから生まれる欲を捨て去りたいという願いから、六角形に設計されています。現在の本堂は、1887年に再建されたものです。

本堂(六角堂)

本堂(六角堂)

中に祀られている本尊の如意輪観音坐像は秘仏扱いのため、厨子(ずし)の前には「お前立」と呼ばれる同じ形をした仏像が安置されています。脇侍は毘沙門天立像と地蔵菩薩像で、毘沙門天立像は重要文化財です。本堂の裏側にも仏像が安置されており、外から小窓越しに見学することができます。

太子堂

太子堂(六角堂)

太子堂

太子堂は、境内北東にある池の隅に建っている朱塗りのお堂です。別名を開山堂といい、六角堂を開いた聖徳太子を祀っています。内部には3体の太子像が祀られており、長年聖徳太子信仰の中心地となってきました。すぐ近くには聖徳太子が沐浴したと伝えられている古跡があります。

ちなみに、この池の畔には昔僧坊が建っており、池坊と呼ばれていました。これが華道池坊の由来です。

親鸞堂

親鸞堂は、親鸞(しんらん)上人の像を2体祀っているお堂です。一体は、比叡山から六角堂へ出立するときの姿、もう一つは六角堂内での修行中に聖徳太子の夢を見ているときの姿となっています。

石不動

石不動はその名の通り石でできた不動明王で、六角堂では木造の不動明王像と並んで祀られています。不動明王は大日如来が化身した姿で、一切の煩悩を焼き尽くすご利益がある仏様です。

唐崎社

唐崎社は、六角堂の鎮守社です。滋賀県大津市にある唐崎神社から分霊されてきており、八坂神社の祀神である素戔嗚命(すさのおのみこと)と北野天満宮の祀神である菅原道真が合祀されています。

鐘楼

六角堂の鐘楼は境内ではなく、六角通りをはさんだ飛地境内に建っています。戦国時代には戦乱の危機が迫るとこの鐘が鳴らされ、京都の人々に危険を知らせました。江戸時代初期に現在の地へ移されたと伝えられています。

へそ石

へそ石(六角堂)

へそ石

へそ石は、山門をくぐってすぐの場所にある六角形の石です。江戸時代までは六角通りにありましたが、明治時代になって境内に移されました。六角堂は京都のほぼ中心に位置することから、体のへそになぞらえてへそ石と呼ばれています。

また、平安時代に六角堂のある場所に道を通そうとしたところ六角堂が自分でやや北の位置に移動したという伝説があり、この時に一つだけ残った礎石がこの石です。そのため、堂古跡の石という別名があります。

縁結びの六角柳

六角柳(六角堂)

本堂前の六角柳

平安時代の頃、お妃を探していた嵯峨天皇は夢の中で「六角堂の柳の下を探してみなさい」というお告げを仏様から受けます。お告げ通りに六角堂に行ってみたところ、柳の下には美しい女人がいたため、嵯峨天皇は女人を妻にしました。この伝承により、六角堂の柳は縁結びのご利益があるとされ、現在でも縁結びを祈願する方が絶えません。

境内の石仏

十六羅漢像(六角堂)

十六羅漢像

六角堂の境内には、仏の弟子である十六羅漢像や地蔵菩薩像が祀られています。十六羅漢像はどれも柔和な顔つきで、地蔵菩薩像は地元の方が作ったよだれかけや帽子をつけていて愛らしい姿です。中でも境内の東側にある「一言願い地蔵」は花を抱えており、生け花発祥の地にふさわしい姿をしています。

04. 六角堂(頂法寺)
アクセス情報

住所:京都府京都市中京区六角通東洞院西入堂之前町248
電話番号:075-221-2686
参拝時間:6~17時
拝観料:境内自由
駐車場:なし
交通案内:阪急京都線烏丸駅より徒歩5分
公式サイトhttp://www.ikenobo.jp/rokkakudo

六角堂(頂法寺)

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